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「春の憧れ」

作詞・作曲:yuma、煤渡/編曲:煤渡

提灯は質素で退屈 仰々しい油脂 融点は何処に
水を弾く深海魚は 艶を出して奔る
鯨も漆も大理石の代り 灰も遣えば砂糖の代り
蜜も木も遣わない石蝋の塊 春も詠えない仮初の灯
融けて消えるだけ 止めて置くが良い

そんなふうにいわれても もうおそいよ
キミみたいに あったかく照らしていたいの
ねえ ちょっと神様 おねがいきいて この憧れを

深海 真っ暗で退屈 沈んで行くだけ 帰りは無い
雪の様な名前でも ディトライタスの塊
木々と戯れて綻んでみたい 散れど白妙になる方が増し

そんなふうにいわれても もうおそいよ
キミみたいに まっ白くふりそそぎたいの
ねえ ちょっと神様 おねがいきいて この憧れを

こんなふうに焦がれても もうおそいの?
また春になるよ 叶いはしないの?
じゃあいっそ神様 もやしてよ この憧れだけを

冬がおわる 春をうたう

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